こんにちは、ながた引越しセンターです。月に1回引越しに関するコラムを掲載しております。
さて8月も終わりが近づき、今年も台風の発生しやすい時期となってきました。
普段であれば台風の日は安全な室内で過ごしたいものですが、引っ越しの予定を立ててしまっている場合はどうすればよいでしょうか?
今回はこうした「台風シーズンの引っ越しの注意点」についてお話します。
引っ越し業者に引っ越し作業を依頼している場合、基本的には台風であっても引っ越し作業は決行されます。
これは台風に限らず、他の天候不良でも引っ越し業者側が引っ越しを中止することを元々定めていることは少なく、基本的にはどのような場合にも作業は予定どうりに行われるためです。
利用者とサービス提供の事業者とのトラブルを避けるため、国土交通省が定めている「標準引越運送約款」では「地震、津波、洪水、台風、地滑り、山崩れその他の天災」の場合を除き引っ越し業者側からキャンセルは出来ないとされています。つまり台風の場合は業者側からキャンセルの申し出が行われることもありますが、そうでない場合もある(引っ越しが決行される場合もある)ということです。
台風が直撃している場合や、台風に伴う雨が降っている場合など、どうしても濡らしたくない大切な引っ越し荷物がある場合などで引っ越しをキャンセルしたい、または延期したいと思う方もあるかと思います。
利用者の側からキャンセルを申し出ることはもちろん可能です。これについても標準引越運送約款に定められていて
・引っ越しの2日前…キャンセル料は見積りの20パーセント
・引っ越しの前日…キャンセル料は見積りの30パーセント
・引っ越し当日…キャンセル料は見積りの50パーセント
とされています。
ただし、引っ越しのオプションサービス(例えば事前に運び出した荷物を倉庫で預かるサービス)などはこうしたキャンセル料の規定と別の場合もありますので注意が必要です。
また、こうした標準引越運送約款も時々見直され、内容が変わることがありますので、気になる場合はその都度引っ越し契約の前に確認しておくのがよいでしょう。
引っ越し荷物の運び出し、運び入れで屋内、屋外を行き来する際に段ボールでまとめた引っ越し荷物が濡れてしまう場合があります。もちろん引っ越し業者が作業する場合、こうした雨濡れ対策は行った上で作業は進められますが、濡れてしまうこともあります。
中身が衣服の場合など、乾いてしまうと特に問題のないものが濡れた場合は破損として補償を受けることはありませんが、本など雨濡れで痛んでしまった場合は保証を受けることが出来るものもあります。
しかし、引っ越し作業から時間が経つと、これらの原因の関係性が確認しずらくなるため、気になる場合はすぐに中身の確認が必要です。
引っ越しでの雨濡れで注意する点は、
・荷物の雨濡れ
・濡れた荷物による室内の水濡れ
・室内の水濡れによる転倒などでのケガ
などがあります。
荷物の雨濡れ対策ですが、段ボールでまとめた荷物を雨濡れから保護するためには段ボールの中に大きなビニール袋で覆うなど段ボールの中で荷物を保護するようにしましょう。段ボールの外側からビニール袋などで覆うと、荷物を運ぶ際に滑りやすくなったりして危険です。
次に濡れた荷物の注意ですが、梱包のための段ボールが雨で湿ってしまうと後日中の荷物や、段ボールをおいた床のカビの原因などになってしまいます。
引っ越しの湿った段ボールの荷物はなるべく早めに中身を出し、段ボールは処分するようにしましょう。
引っ越しの出入りで床が濡れてしまうと、足をすくわれ転倒してケガをしてしまいやすくなります。
また、木の床や畳も痛めてしまいますので、替えの衣類の準備や玄関付近に水気をふき取るためのタオルなど工夫が必要です。
夏の終わりから秋の引っ越しでは、通常の引っ越しよりも台風や雨の日のリスクがあります。
しっかりとした雨対策や、または事前に天気・台風情報をチェックし予定を見直すようにしましょう。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。
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