こんにちは。ながた引越しセンターです。
月に１回引越しに関するコラムを掲載しております。
みなさまのお役にたてるような情報を配信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
今回は、引越しでの退去時のお掃除についてご紹介します。

■退去時の原状回復費用
引越しをする時に気になることの一つに、今まで住んでいた場所が賃貸の物件の場合、退去時のお部屋の汚れやいたみなどで敷金返還にどれくらい影響があるか、ということがあるのではないでしょうか？
住んでいる間にお部屋を汚してしまった、いためてしまった、など心当たりがある場合、事前に預けている敷金から、借りる前のようなきれいな状態に戻すためにかかる費用、原状回復のための費用が必要となります。
逆にきれいに使用しているのであれば、それほど敷金は使用されずに戻ってくる金額も多くなるとも言えます。

■原状回復と経年劣化の境界線は？
退去時、お部屋を借りている時の汚れなどを入居時のように現状回復のために自分で掃除しようとする場合、どこまできれいに戻さないといけないかということは労力的にも、のちのちの原状回復のための費用的にも非常に気になるところです。
これについては認識の違いでトラブルも多いため、最近では各自治体などによってガイドラインがもうけられてる場合があります。
こうした契約で明確にされている部分に加え、ペットを飼う場合など特約として別途契約内容がある場合はそちらが優先されますので、これを含め予め契約会社に確認しておくと問題をなくすことができます。
さて、ここではそうした個別の事例ではなく、一般的な認識としての原状回復と経年劣化の境界線をご紹介します。

経年劣化によるいたみについては入居者の負担ではなくお部屋の貸主の負担とされ、そのことによる原状回復のための費用は発生しないものとされています。
例えば、
・通常の生活での家具設置による床のへこみ
・日焼けによる床、カーペットの色あせ
・冷蔵庫設置での電気による壁のやけ
・給湯器など元々の備品の通常使用での劣化
などは経年劣化として原状回復の範囲でないとみなされます。

原状回復が必要な入所者負担としては、
・設置家具から出たサビなどによる床・壁の汚れ
・食べ物や飲み物をこぼしたために出来た床・壁の汚れ
・不注意で窓を開けていたために起こった床・壁のカビや汚れ、色あせ
・手入れを怠ったために出来た浴室、キッチンのカビや汚れ
・台所の油汚れ
があります。

■退去時のお掃除のポイント
退去時のお掃除は部屋全体をお掃除するので、年末の大掃除などよりも大仕事となります。
上の原状回復と経年劣化の境界線を考慮しお部屋の掃除をすることで、どこに気を使うべきかが分かりスムーズにすすめることができるでしょう。
非常に時間がかかるかと思いますので、数日に分け、計画的に進めるようにしましょう。
また、すべての荷物を搬出した後の、引越し当日にしかできない掃除もあると思いますので荷物の詰め込みの際にそうした掃除用具を残しておくことも忘れずに頭に入れておきましょう。

■どうしても使用される原状回復費用もあることに注意
どんなに気を使って掃除をしても、退去時に敷金から原状回復費用として使用される部分もあります。
例えば入居前の説明で、入居時までに部屋の壁紙などは新しく張替えます、などの説明がある場合がありますが、それはつまり自分が退去する場合にも同じく壁紙の張替えが行われますので、これにより敷金が原状回復費用として使用されるということになります。
また、入居者が退去時にどんなにきれいに掃除をしていても、貸主が清掃業者とパックのような契約をしていて、一旦すべてを掃除する場合も多く、これによる費用が発生することがあります。
そうしたことも踏まえると、掃除はしなくてもいいのでは？とも考えられますが、ある程度以上に汚れが残っていると追加で費用を請求されてしまうこともありますので、退去時に可能な部分は掃除をしておくことはマナー上でも必要でしょう。

いかがでしたか？
飛ぶ鳥後を残さずの気持ちで、引越しでの退去するお部屋は感謝を込めて綺麗にして、気持ちよい引越しができるといいですね。
また次回もお楽しみに。