こんにちは、ながた引越しセンターです。月に１回引越しに関するコラムを掲載しております。
さて年も明け、引っ越し業界も慌ただしくなってくる時期が近づいてきました。
これから春にかけては「サクラサク」といった言葉がよく聞かれるように受験生の新しい生活の始まりとそれに伴うお引越しが多くされる季節となります。
今回はこうした「受験生の引っ越し準備・仮押さえ」についてお話します。

■受験生の引っ越し

高校や大学への進学はこれまでの自宅から通える校区内での生活とは異なり、親元を離れた遠方で初めての一人暮らしとなる場合も多いかと思います。
また将来も左右しかねない大切な受験を控え、時間も心にもなかなか余裕のある人はすくないのではないでしょうか。
そしていざ受験結果が出て進路が決まるタイミングというのは多くの受験生が横並びであるため、引っ越し先、引っ越し業者選びも需要が殺到し、探したり予約をするのが大変な時期となります。

■引っ越し先の仮押さえ

こうした引っ越し、賃貸住宅の契約で聞かれる用語として「仮押さえ」というものがあります。
仮押さえとは正式な契約に関する用語という訳ではなく、こうした学生のための特別なサービスの通称のようなものになります。
賃貸の契約として「入居申し込み」を出し、審査をする状態に入ることで入居者募集として公開されている情報が降ろされることから、他の入居申し込み者からの契約希望が出されなくなる状態です。
この時点ではまだ入居のための契約が成立はしていないため、まさに仮に賃貸物件を押さえることが出来ている状態になります。
複数の高校や大学などの受験を予定していて、まだ確実にどの進学先の地域に引っ越すのかが決まっていない受験生には助かる仕組みではあるかと思います。

■仮押さえの注意

こうした仮押さえで注意しておきたい点が費用の問題です。仮押さえの際必要となる費用としてはいくつかあり「預り金（申込金）」、「手付金」などが必要になります。
預り金（申込金）は大家さんなどに賃料の1～2ケ月程度を入居申し込みとともに預けることで仮押さえをしてもらう際に必要なお金です。もし受験の結果や進路の考え方などでキャンセルをする場合、原則預り金（申込金）は返却してもらうことが出来ます。
出来ればこの仮押さえの際に預けたお金であることを証明する「預り証」を発行してもらうとトラブルが起こりにくくなるかと思います。
これに対し手付金は実際契約した際に発生するお金です。手付金により仮押さえした場合は返却されることはないので注意が必要です。

■引っ越し業者の仮押さえ

引っ越し業者の予約ではこうした仮押さえのサービスはほとんど聞かれません。引っ越し業者は同日の予定の回る順番などのスケジュールもしっかり組まれているため、仮で予定だけ押さえてもらう、ということはなかなか難しのです。
口頭でこうした約束をした場合でも、しっかりした契約がなされていなければ他の予約が入った場合そちらが優先されてしまします。
しかしキャンセルも出来るため、事前に契約をした上でキャンセルをし、契約金の一部をキャンセル料として支払うことで予定を押さえるか、予定が確定したのちに引っ越し業者を探し、どうしても予定が希望どうりに行かない場合は、本人と最低限の荷物のみで一旦引っ越しを行い、後日引っ越し業者へ依頼が必要な大きな荷物を運び入れるなどの対応を考えておかなければならないでしょう。

この時期の受験生の引っ越しは本人、家族とともになかなか落ち着いた気持ちとで準備出来ないことも多いかと思います。
まわりのサポートやこうした前持った引っ越しの知識を持って準備していただければと思います。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。